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新年会のゲーム|座ってできる全員参加型と抱負の使い方

新年会のゲームは座ってできる全員参加型が扱いやすい。道具なし・説明30秒・発言10秒の3条件で形式を絞り込み、今年の抱負を当てる・揃える・共感を数える3パターンに変える方法と、90分の進行台本、少人数と大人数で変える一点をまとめた。

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「忘年会と同じ企画でいいのか」と手が止まるところ

年末の会が終わって数週間しか経たないうちに、今度は新年会の幹事が回ってくる。宴会ゲームの記事を探せばいくらでも見つかるが、開いてみるとどれも忘年会向けに書かれたものだ。ゲーム名も進行の組み方も、そのまま年始に移せそうに見える。見えるのだが、同じ顔ぶれで2か月前にやったばかりの企画を、もう一度出すことになる。

移し替えたときに抜け落ちるものが一つある。新年会にしかない材料が使われていない、という点だ。年始の会には「今年の抱負」という、その時期にだけ全員が手持ちで持っている話の種がある。これを進行に組み込めるかどうかが、使い回しとの分かれ目になる。

先に候補を出しておくと、座ったまま全員が動く形式は、○×クイズの手サイン・脱落なしの山手線ゲーム・サイコロトーク・年始のお題の以心伝心の4つと、抱負を使う企画3パターンに絞られる。以下では、その絞り込みの根拠と、90分のどこに置くかを順に示す。


新年会は忘年会の使い回しで足りるのか

企画の大部分は共通していて構わない。座って遊べるゲーム、テーブル対抗の形式、進行の区切り方。このあたりは年末も年始も変わらないので、出し物や動画上映まで視野に入れるなら忘年会の余興とゲーム15選から演目そのものを借りてくればいい。年末にやったものと重ならないよう選ぶだけで、土台は流用が効く。

新年会だけの事情は4つある。

一つ目が抱負。年始の数週間は、「今年どうするか」を人に聞いても不自然にならない、ほとんど唯一の期間だ。二つ目が年始の挨拶。乾杯前に役職者の挨拶が入りやすく、忘年会よりも開始が押しがちになる。三つ目が体調。年末年始に飲む機会が続いたあとなので、序盤から飛ばす進行は空回りしやすい。四つ目が空気。多くの職場で春の異動や配置換えが視野に入っていて、この面子で集まるのはあと何回か、という含みが会場にある。

このうち企画として使えるのは抱負だけで、残る3つは進行の設計で吸収する側に回る。


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座ったまま全員参加が成立する3つの条件

全員参加と座ったままを両立させようとすると、選べる形式はかなり狭くなる。次の3つを満たすかどうかで判定できる。

道具がいらないこと。 紙とペンまでは許容範囲で、それも受付で配れる分量にとどめる。ボードやカード、小道具を配る形式は、料理の並んだテーブルで置き場所を奪い合うことになる。

ルールの説明が30秒で終わること。 説明が1分を超える形式は、聞いていない人が必ず出る。聞いていない人が出た時点で全員参加ではなくなり、進行役はもう一度同じ説明を繰り返す羽目になる。30秒は、乾杯直前のわずかな静けさに収まる長さでもある。

1人あたりの発言が10秒で済むこと。 20人の会で1人30秒ずつ話せば、それだけで10分が過ぎる。10秒なら3分半だ。「一言で」「10秒で」と先に区切ってしまうほうが、話す側の負担も軽い。

会場の形でも成立範囲は動く。座敷は膳を動かせず通路が詰まるので、座ったまま完結する形式がそのまま最適解になる。着席のコース料理は提供が進行に割り込むため、短く区切った形式を料理の合間に差し込む形になる。立食は全員に同時に指示を通しにくく、マイクと復唱が前提になる。マイクが1本で足りるか、音楽の音量を下げられるか、料理の提供を一時止められるか。この3点は会場によって違うので、飲み会幹事の店予約マニュアルを見ながら予約の段階で確認しておきたい。


抱負を全員参加のゲームに変える3パターン

「今年の抱負を一人ずつどうぞ」と司会が振る形は、新年会でよく見る。ただしこの形は順番待ちが長く、話し慣れた人だけが長く話す構図になりやすい。抱負を素材のまま出さず、ゲームの形に変換すると、同じ材料で全員が動く。

1. 誰の抱負かを当てる(匿名ワンフレーズ)

向く人数は10〜30人、所要時間は15分ほど。

  1. 受付で小さな紙を配り、抱負を15字以内で書いてもらう。名前は書かせない
  2. 進行役が回収してシャッフルし、1枚ずつ読み上げる
  3. 各テーブルで相談し、これは誰の抱負かを1人だけ指名する
  4. 本人が名乗り出て、当てたテーブルに得点を入れる

動くのは、書いた人と内容の落差が出たときだ。普段静かな人の抱負が大きかったり、役職者の抱負が生活寄りだったりすると、その場で会話が始まる。名前を書かせない点だけは徹底したい。1枚でも名前入りが混じると、推理が成立しない回が出る。

2. 抱負の漢字一文字を予想する

向く人数は4〜8人のテーブル単位、1周5分ほど。

  1. テーブルの1人を主役に決める
  2. 主役は自分の抱負を漢字一文字にして、手元に伏せて書く
  3. 残り全員が「その人の一文字」を同時に予想して出す
  4. 主役の字と一致した人が得点。主役を交代して次の周へ

当たり外れよりも、外れた字の理由を聞いたときのほうが場が動く。なぜ健康の健だと思ったのか、という話が、そのまま相手の見え方の話になっていく。1周で全員が主役を経験できるので、テーブルの人数が4〜8人に収まっていれば時間の読みも立てやすい。

3. 「やめたいこと」で共感を数える

向く人数は10〜40人、テーブルごとに3分。

  1. 抱負ではなく「今年やめたいこと」を、1人10秒で順に言う
  2. 全員が言い終わったら、自分もやめたいと思った項目に挙手する
  3. 最も手が挙がった人がテーブル代表になる
  4. 代表だけ全体で再度発表し、会場全体で挙手を取る

抱負を「始めること」の側から聞くと、すぐ答えられる人と詰まる人に分かれる。減らす方向へ反転させると、たいていの人が1つは持っている。挙手だけで進むので立ち歩きが要らず、人数が増えても形が崩れない。


抱負以外で、座ったまま全員が動くゲーム4つ

抱負を使う企画は1回で足りる。2回続けると同じ話題を掘り返すことになるので、前後には別の形式を挟む。3条件を満たすものを4つ挙げる。

○×クイズを手のサインで

進行役が問題を読み、全員が両腕で○か×を作って一斉に出す。間違えても座ったまま続けられるため、脱落する人が出ない。出題は○×クイズ60問にある常識のすぐ隣を突く型が向き、年始らしい話題を1〜2問足すと季節感が出る。

山手線ゲームを脱落なしの一周で

お題を1つ出し、テーブルを1周するあいだ答えを言い続ける。詰まっても脱落させず次の人に回すだけにすると、勝敗が出ないぶん誰も気まずくならない。難易度は山手線ゲームのお題100選の帯分けを見て、一周が長くなりすぎない範囲で決める。

サイコロトークで話す人を決める

振って出た目に対応するお題について、1分だけ話す。司会が誰かを指名する形にならないので、当てられる側の身構えが消える。6面に何を置くかはサイコロトークのお題100選にある4対2の配分がそのまま使える。

以心伝心を年始のお題で

「初詣で最初にすること」のように年始寄りのお題を出し、テーブル内で答えを揃える。抱負の2番目と仕組みは同じなので、両方を同じ会に置く必要はない。抱負を扱わない会ならこちらだけを採り、お題は以心伝心ゲームのお題100選の一致しやすい帯から選ぶと序盤でも成功が出る。


90分の進行台本

19時開始、20時30分終了で組んだ場合の置き方を示す。時刻は目安だが、押したときにどこから削るかを先に決めておくと当日迷わない。

19:00〜19:10|開始から乾杯まで

  • 受付で抱負を書く紙を渡し、着席する前に書き終えてもらう
  • 乾杯の直前に、この日やるゲームを1つだけ30秒で説明する
  • ここに置かない: ゲーム本体。挨拶が2人以上続く構成(1人にまとめてもらう)

19:10〜19:40|前半

  • 企画を置かない。料理と、テーブル内の近況の時間にあてる
  • 年末年始に飲む機会が続いたあとなので、序盤から全体を止めると後半まで体力が持たない
  • ここに置かない: 全員の手を止める形式。景品の発表

19:40〜20:05|中盤

  • 全員参加型を1つ。抱負の3パターンから会の人数に合うものを選ぶ
  • 続けて、3条件を満たすゲームを1つ挟む(○×クイズか山手線ゲームが速い)
  • ここに置かない: 3つ目のゲーム。時間が押したときはここから削る

20:05〜20:25|締め前

  • 抱負の締め。テーブル代表の一言か、会場全体の漢字一文字を集めて読み上げる
  • そのまま締めの挨拶へ渡す。ここで場が静かになるのは想定どおり
  • ここに置かない: 新しいルールの説明。二次会の告知(挨拶のあとに回す)

抱負を締め前に置くのは、話が「これから」を向いた状態で終わるからだ。ゲームで終えると余韻が笑いのまま止まるが、抱負で終えると解散後の立ち話が続きやすい。景品を配る会なら、抽選や表彰は中盤の後ろにまとめて、締め前は抱負のために空けておく。景品の個数から進行を逆算する考え方は景品ゲームの選び方のほうで扱っている。


人数で変える一点だけ

10人までの会で変えるのは、輪を分けるかどうかだ。分けずに1つの輪のまま進めれば、ゲームの形式を持ち込まなくても発言は全員に回る。抱負の3パターンでいえば、テーブル分けを前提にした2番と3番より、匿名で当てる1番のほうが人数に合う。そもそもゲームを入れず会話だけで90分を持たせる選択もあり、その運び方は飲み会の話題100|少人数で深く話す話題で扱っている。

20〜30人の会で変えるのは、代表を立てるかどうか。全体で1人ずつ回すと、1人10秒でも5分では終わらず、待っている側の集中が先に切れる。テーブル単位で同時に進めて各テーブルから代表だけを全体に出す形にすれば、参加している時間が全員に均等に配られる。卓の数は、進行役の目が届く4〜6卓までに収めておきたい。

50人以上の会で変えるのは、手だけで意思表示が完結するかどうか。マイクの声は会場の端まで届きにくく、紙の回収と配布は数分では終わらない。○×の手サイン、挙手、一斉に立つか座るか。このいずれかで完結する形式に絞り込む。抱負を扱うなら、書いてもらう作業は受付の段階に前倒しし、当日は読み上げるだけの状態にしておく。

卓の数も個室の形も店で決まるので、人数の見当がついた時点で会場を押さえるのが先になる。年明けの週は予約が集中しやすく、コースの内容も早いほど選べる。

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抱負のお題をルーレットで引く

「今年の抱負は?」と正面から聞かれて即答できる人は多くない。抱負という語の指す範囲が広すぎて、仕事の話なのか暮らしの話なのか、決意なのか願望なのかが定まらないからだ。答えやすくする手は質問側にあって、範囲を狭めてしまえばいい。「今年やめたいこと一つ」なら10秒で言える。「今年の自分を漢字一文字で」なら考える方向が決まる。

その狭めた質問を20問入れておいたのが新年会 抱負のお題ルーレット(20問入り)になる。画面に出して回し、止まった質問にその席の人が答える。抱負を1人ずつ順番に言わせる形と違い、質問が毎回入れ替わるので、後の順番の人ほど言うことがなくなるという事態が起きない。

社内の事情に寄せたいときは、カスタムルーレットで中身を差し替えられる。部署名や今年の目標を質問に混ぜると、その会でしか成立しない20問になる。円盤ごとにURLが変わるため、幹事が事前に作っておいて当日は開くだけ、という持ち込み方もできる。


抱負に何分を割くか、という一点

新年会の企画で迷ったときに決め直すべきなのは、ゲームの種類ではない。抱負に何分を割り当てるか、そしてそれを進行のどこに置くかだ。0分と決めたなら忘年会の企画をそのまま移せばよく、15分と決めたなら、その15分を締め前に確保するところから逆算すれば残りは自然に埋まっていく。

抱負の企画が終わったあとの会場には、「今年これからの話」が残る。その流れが自然に続くなら進行は何も足さなくていいが、締めの挨拶までの数分が空いたときのために、飲み会・宴会の話題を手元で開いておくと途切れずに済む。新年会は年度の終わりではなく入り口にあたる会なので、きっちり締めきらないまま終えるほうが、この会の性格には合っている。

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この記事を書いた人

エマロン

エマロン

会話のネタ切れ常習犯だった元・人見知りOL。飲み会や合コンで何度も沈黙を経験した末に「トークテーマルーレット」を作りました。記事で紹介するゲームの仕様や数字は、発売元や公的機関のページで確かめてから書いています。

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