アニソンカラオケ配信のやり方と著作権で気をつけること
アニソンカラオケ配信を安全に楽しむためのガイド。JASRAC/NexToneの仕組み、各プラットフォームの対応状況、おすすめカラオケサービス、盛り上げるコツまで解説。
カラオケ配信、やりたいけど著作権が怖い
先日、あるVTuberがカラオケ配信中に「この曲、配信で歌っても大丈夫なのかな…」と不安そうに呟いてた。コメント欄でも「著作権大丈夫?」「BANされない?」と心配する声。
正直、この気持ちはよくわかる。自分も最初のカラオケ配信のとき、ビクビクしながらやった記憶がある。著作権の話って難しそうで、調べるのも面倒だから、結局「怖いからやめとこう」ってなりがち。
でも、ルールを理解すればアニソンカラオケ配信は合法的にできる。今回はその仕組みと、実際に配信を盛り上げるコツまで解説する。
まず知っておくべき著作権の基本
音楽の著作権は2種類ある
ここが一番大事なポイント。音楽には2種類の権利がある。
- 著作権(楽曲・歌詞の権利): 作詞家・作曲家の権利。JASRACやNexToneが管理
- 原盤権(音源の権利): レコード会社・アーティストの権利。個別に管理
カラオケ配信で問題になるのは主にこの2つ。カラオケ音源を使って歌う場合、著作権はクリアしやすいが、原盤権には注意が必要ということだ。
JASRACとNexTone
日本の楽曲の著作権を管理しているのが、主にJASRACとNexToneの2団体。
- JASRAC: 日本最大の著作権管理団体。管理楽曲数は圧倒的
- NexTone: 2016年設立の新しい団体。近年シェアを伸ばしている
YouTubeやニコニコ動画など、主要プラットフォームはこの2団体と包括契約を結んでいる。 これが何を意味するかというと…
プラットフォーム別の対応状況
YouTube
YouTubeはJASRAC・NexToneと包括的利用許諾契約を締結済み。つまり、管理楽曲をカバー(歌ってみた・弾いてみた)するのは基本OK。
ただし条件がある:
- 自分で歌う/演奏すること
- CD音源やカラオケ音源をそのまま流さないこと(原盤権の問題)
- 楽曲情報を概要欄に記載するのが望ましい
DAMやJOYSOUNDのカラオケ音源には原盤権があるので、カラオケボックスの音をそのまま配信に乗せるのはNGの場合がある。
ニコニコ動画/ニコニコ生放送
ニコニコもJASRAC・NexToneと包括契約済み。しかも通信カラオケJOYSOUNDとの連携機能があり、ニコニコ上でカラオケ音源を使った配信が公式にできる。これは他プラットフォームにない強み。
Twitch
Twitchも包括契約を結んでいるが、VOD(アーカイブ)での楽曲使用は制限がある場合がある。ライブ配信中はOKでも、アーカイブが音声ミュートされることがあるので注意。
ツイキャス/ミラティブ
こちらもJASRAC・NexToneと契約済み。基本的にカバー歌唱はOKだが、各プラットフォームの利用規約を必ず最新版で確認してほしい。規約は変わることがある。
安全にカラオケ配信する方法
方法1: 配信対応カラオケサービスを使う
これが一番安全で楽。
JOYSOUND「うたスキ ミュージックポスト」
- ニコニコ動画と連携
- カラオケ音源の使用が公式に許可されている
- 楽曲数も豊富
Pokekara(ポケカラ)
- スマホアプリで手軽にカラオケ
- 配信機能内蔵
- 若いユーザーに人気
方法2: 自分で演奏する
ギターやピアノが弾けるなら、自分で伴奏して歌うのが権利的に一番クリーン。原盤権の問題が発生しない。
「弾き語りカラオケ配信」はスキルのアピールにもなるし、差別化にもなる。
方法3: フリー音源・許可済み音源を使う
YouTubeやニコニコには、カラオケ用のフリー音源(off vocal)をアップロードしてくれてるクリエイターがいる。利用規約を確認して使わせてもらおう。
ボカロ曲は作者がoff vocal音源を公式配布しているケースが多い。DECO*27さんやAyaseさんなど、多くのボカロPがoff vocal音源を公開している。
やってはいけないこと
ここは本当に大事なので太字で書く。
- CDやサブスクの音源をそのまま配信で流す → 原盤権侵害の可能性大
- カラオケボックスの画面をそのまま配信する → DAM/JOYSOUNDの映像著作権に抵触
- 「歌ってみた」動画の音源を無断使用 → 編曲者の権利を侵害
- 管理されていない楽曲を「たぶん大丈夫でしょ」で歌う → 確認してから
> 余談だけど、海外のアニソンをカバーする場合は、JASRAC/NexToneの管理楽曲かどうかを事前に確認した方がいい。管理外の楽曲は個別に権利者の許可が必要になる。JASRAC・NexToneのサイトで楽曲検索ができるので活用しよう。
カラオケ配信を盛り上げるコツ
著作権のことばかり書いてきたけど、ここからは配信を楽しくする実践的な話。
セットリストを事前に組む
ぶっちゃけ、その場で「何歌おう?」って迷ってる時間が一番グダる。事前に10〜15曲のセットリストを組んでおこう。
構成の例:
- 盛り上がる曲で開幕(残酷な天使のテーゼ、紅蓮華など)
- 視聴者リクエストコーナー
- しっとり系で中盤(花の塔、カタオモイなど)
- ラストは全力で(God knows...、unravelなど)
リクエストを受け付ける
「何歌ってほしい?」と視聴者に聞くのは定番。ただし歌えない曲をリクエストされることもあるので、「知ってる曲なら歌うよ!」くらいのスタンスで。
MCを入れる
曲と曲の間に30秒〜1分のMCタイム。「この曲、実は〇〇ってアニメの挿入歌で、第8話のあのシーンで流れるんだけど…」みたいな豆知識を挟むと、単なるカラオケ配信がエンタメコンテンツに変わる。
名言ガチャでアニメの名言を引いて、その作品のアニソンを歌う、という流れも面白い。
歌のうまさは二の次
これは声を大にして言いたい。カラオケ配信は歌がうまくなくても成立する。 大事なのは楽しそうに歌ってること。視聴者は「上手い歌」より「楽しそうな配信」を見たいのだ。
音程が外れても「あはは、ごめん!」って笑い飛ばすくらいがちょうどいい。
結局どれを使えばいい?
アニソンカラオケ配信は、ルールを守れば怖いものじゃない。
- プラットフォームの包括契約を確認する
- 原盤権に注意する(CD音源の直接使用はNG)
- 配信対応カラオケサービスか、自演奏を使う
- JASRAC/NexToneのサイトで管理楽曲を確認する
これだけ押さえておけば大丈夫。あとは思いっきり歌って、視聴者と一緒に盛り上がろう。
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