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職場の雑談が苦手な自分を、少しだけラクにする方法

職場の雑談が苦手、めんどくさい、ストレス…そんな人に向けた「無理しない雑談術」。苦手なままでもやっていける具体的なネタと心構えを紹介。

#職場#雑談#苦手#コミュニケーション#会社#同僚
A
アキヒロ

正直に言うと、自分は職場の雑談がめちゃくちゃ苦手だ

朝、コーヒーマシンの前で先輩と鉢合わせた。3秒くらいの沈黙。頭の中では「何か話さなきゃ、何か話さなきゃ」がリフレインしている。で、絞り出した一言が「いい天気ですね」。

窓の外は思いっきり雨だった。

先輩は一瞬こっちを見て、「……そうだな」と返してくれた。あの優しさに感謝しつつ、自分はコーヒーを持ってそそくさと席に戻った。こういうことが、月に2〜3回は起きる。

別に人が嫌いなわけじゃない。仕事の話なら普通にできる。でも「雑談」になると急にフリーズする。議題のない会話、ゴールのないやりとり。あれが本当に苦手なのだ。


雑談が苦手な人はめちゃくちゃ多い

「自分だけかも」と思っていたけど、調べてみたら全然そんなことなかった。ある調査では、ビジネスパーソンの約6割が「職場での雑談に苦手意識がある」と答えている。6割だ。つまりオフィスの半分以上が、内心では「雑談しんどいな」と思いながら天気の話をしているわけだ。

ここで一つ、自分の中で腑に落ちたことがある。雑談が苦手なのは性格の問題じゃなくて、単に準備不足なんだと。

考えてみてほしい。プレゼンや商談は事前に準備する。資料を作り、想定質問を考え、練習もする。でも雑談に対しては、みんなノープランで突っ込んでいく。そりゃ詰まるに決まっている。

「雑談のプロ」なんて人はそうそういない。明石家さんまだって、きっと頭の中に膨大なネタのストックがある。あの自然さは、天性の才能だけじゃなくて蓄積の結果だろう。

自分みたいな一般人は、ほんの少し準備するだけで十分だ。


無理しない雑談の3つのルール

何年かかけて、自分なりに「これなら続けられる」というルールが固まってきた。ポイントはハードルを極限まで下げること。

ルール1: 自分から話題を振らなくていい

これが一番大きかった。雑談が苦手な人は「面白い話をしなきゃ」と思いがちだけど、そんな必要はまったくない。

やるべきはリアクション芸だ。相手が「昨日ラーメン食べてさ」と言ったら、「あ、どこのですか?」と返す。それだけ。相手が7割話して、自分は3割のリアクションで十分に会話は成立する。

「へー」「そうなんですか」「いいですね」——この3つを自然に使い回せるだけで、雑談の8割は乗り切れる。大げさじゃなく本当にそうだ。

ルール2: 3秒で終わる雑談でいい

雑談=長い会話、という思い込みを捨てる。

「今日暑いですね」「ですね〜」

これで終了。立派な雑談だ。エレベーターの中、廊下ですれ違うとき、給湯室で一瞬だけ顔を合わせたとき。3秒の交流を「した」という事実が大事であって、中身は正直どうでもいい。

自分はこれに気づいてからかなりラクになった。長く話す必要がないと思うだけで、気軽に声をかけられるようになる。

ルール3: 全員と話す必要はない

20人の部署にいるからって、20人全員と雑談する義務なんてない。2〜3人、気が合う人やよく顔を合わせる人とだけ軽くやりとりできればそれで十分。

無理に全方位外交をしようとすると消耗する。自分のエネルギーは有限だ。「この人とはちょっと話せるな」という相手を見つけて、そこだけ少し意識する。それくらいのスタンスがちょうどいい。


困ったときに使える「安全な話題」15選

「何を話せばいいかわからない」が雑談苦手の一番の原因だと思う。だから、ネタリストを持っておくだけで世界が変わる。以下は自分が実際に使っているもの。

  1. 天気・気温——「今日めちゃくちゃ寒くないですか?」(鉄板中の鉄板)
  2. ランチ——「今日のお昼何食べました?」(ハズレなし)
  3. 通勤——「電車混んでました?」「今日道空いてましたね」
  4. 体調・季節の変わり目——「花粉やばくないですか?」(春の最強ネタ)
  5. 最近のニュース——政治と宗教以外ならだいたいOK
  6. 休日の過ごし方——「週末何してました?」(月曜朝の定番)
  7. 社食・近くのお店——「あの新しいラーメン屋行きました?」
  8. 連休の予定——大型連休前は話題に困らない
  9. テレビ・配信ドラマ——「○○観てますか?」(Netflixネタは強い)
  10. 趣味の話——相手の趣味を覚えておいて「最近○○どうですか?」
  11. 服・持ち物を褒める——「そのバッグいいですね」(自然なきっかけ)
  12. 天気予報——「明日雪らしいですよ」(未来の天気は意外と盛り上がる)
  13. 新しいお店情報——「駅前にタピオカ屋できてましたね」
  14. 季節のイベント——「もうすぐハロウィンですね」(時期ネタ)
  15. 自販機・お菓子ネタ——「この新しいの飲みました?」(休憩室で使いやすい)

全部覚える必要はない。この中から3つくらい「今日使えそうなやつ」を選んでおくだけでいい。


朝イチの「今日の一言ネタ」の作り方

自分がやっている習慣がある。通勤中にネタを1個だけ仕込むのだ。

やり方は簡単。電車に乗ったら、Yahoo!ニュースかスマートニュースのトップを30秒だけ眺める。「今日一番話題になりそうなこと」を1個ピックアップする。それだけ。

たとえば「大谷翔平がホームラン打った」とか「東京の桜が開花した」とか。別に深い知識は要らない。「大谷すごいっすね」で十分会話のきっかけになる。

もう一つおすすめなのが、季節ネタカレンダーを頭に入れておくこと。2月ならバレンタイン、3月なら花粉と卒業シーズン、4月なら新生活。季節の話題は誰にでも共通するから、相手を選ばない。

あと最近やっているのが、朝に[トークテーマルーレット](/)を1回だけ回すこと。「今日のお題」が出てくるから、それをそのまま使う。「こんなサイトで遊んでたらこんなの出てきたんですけど」って見せるだけで、不思議と会話が始まる。ネタを自分で考えなくていいのがラクだ。


雑談が苦手なままでも、別にいい

ここまで色々書いたけど、最後に一つ言いたいことがある。

雑談が苦手なのは、別に欠点じゃない。

世の中には「話すのが好きな人」と「聞くのが好きな人」がいて、どっちが偉いとかない。寡黙でも仕事ができる人は山ほどいるし、おしゃべりでも仕事がダメな人もいる。

ただ、ほんの少しだけ準備しておくと、あのコーヒーマシン前の3秒がちょっとだけラクになる。「いい天気ですね」が雨の日に出てこなくなる。それくらいのゆるさでいい。

完璧な雑談なんて目指さなくていい。今日一つ、小さな「おはようございます+一言」を言えたら、それで十分だ。

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